トラブルに巻き込まれてしまったり、事故や犯罪の被害に遭ったとき、警察に相談するにはどうしたらいいのか?
一番最初に思いつく相談方法として、「110番」ですが、事故や犯罪にはなっていない、トラブルの段階で「110番」通報をしていいものなのか悩んで初動が遅れてしまう人がいます。
初動が遅れてしまうと、トラブルから事故や犯罪に発展してしまい、被害が大きくなってしまうこともあります。
トラブルの段階で警察に相談できたらいいのに、と思った方も多いはずです。
そこで今回は、トラブルの悩みや現在困った状況に陥ってしまっているとき、110番通報以外で警察に相談する窓口についてご紹介したいと思います。
事故や犯罪が発生したとき、警察に110番通報をしますが、事故や犯罪に至る前のトラブルの段階で、警察に相談するなら、相談の内容によって窓口が異なります。
各都道府県警察が設けている相談窓口から全国共有の相談窓口まで、相談内容毎の相談先は下記をご確認ください。
ストーカー規制法が施行されてから、各都道府県警察でストーカー相談窓口が設けられるようになりました。
ストーカーからの付き纏い行為や嫌がらせがある場合、なるべく早い段階で各都道府県警察の相談窓口へ相談してください。
例えば、毎日大量のメールを送られてくる、一日に何度も電話をしてくる、交際を強要してくるなどのストーカー行為に対して、どのような対処を行えばいいのか、警察に相談することができます。
東京のストーカー被害相談窓口 | 03-3501-0110 |
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大阪のストーカー被害相談窓口 | 06-6937-2110 |
詐欺被害も警察に相談することができます。近年は振込詐欺などの特殊詐欺に関連する相談件数が増えています。
電子メールやハガキで警察や存在しない行政機関を騙り、金銭を騙し取る手口には様々な物があるため、普通に生活をしている方には本物か偽物かを判断するのは難しいと思います。
詐欺被害の相談窓口は各都道府県警察、または消費者センターなどで相談することができます。
相談する際には、詐欺に遭ったかもしれない根拠と自分が今置かれている状況を相談窓口の担当員に説明して、対処の方法を尋ねてください。
東京の詐欺被害の相談窓口 | 03-3501-0110 |
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大阪の詐欺被害の相談窓口 | 06-6941-4592 |
騒音で近隣住民とトラブルになったり、騒音以外の迷惑行為でも困っているという場合、警察に相談することができます。
近隣住民とのトラブルは当事者同士で解決しようとすると禍根を残すこともあり、解決が難しいトラブルです。
騒音や迷惑行為の解決には、当事者だけで解決をしようとするのではなく、警察や他の第三者に仲裁してもらうことでトラブルが解決することもあります。
警察では、近隣住民との間で生じたトラブルを相談できます。
東京の騒音や迷惑行為の相談窓口 | 03-3501-0110 |
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大阪の騒音や迷惑行為の相談窓口 | 06-6941-0030 |
また、迷惑行為の相談では痴漢や覗き、不審者などに関する相談もできます。
夫または妻からDVを受けていて、身の危険を感じたり、DV加害者から逃れたいと考えているときに警察へ相談することができます。
DV被害の内容や今後どのように行動したらいいのかわからないという方は、まずは警察に相談してみるのも方法のひとつです。
東京のDV被害に関する相談窓口 | 03-3501-0110(23区居住の場合) |
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大阪のDV被害に関する相談窓口 | 06-6949-6022 06-6946-7890(夜間・祝日の場合はこちら) |
警察に相談するのは事を大きくしているようで相談し辛い、という方は民間のDV相談窓口や弁護士への相談を考えてみてはいかがでしょうか。
近年ネットトラブルに関するトラブルが急増しています。
ネットショップ詐欺、サイバー犯罪、掲示板やSNSで誹謗中傷を受けているなど自分で問題を解決するのが難しい場合、対処方法を知りたいという場合も警察へ相談することができます。
東京のネットトラブルに関する相談窓口 | 03-5805-1731 |
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大阪のネットトラブルに関する相談窓口 | 06-6941-0030 |
「#9110」は全国共通の相談専門の相談窓口です。
110番通報をする前に、警察にトラブルの相談をしたい場合、この#9110に電話して相談することができます。
110番通報との違いは、110番通報が事件や事故が発生した場合の警察へ通報する手段ですが、#9110は相談専門の電話になるため、24時間対応しているわけではありません。
都道府県によっては、24時間対応のところもありますが、一般的に平日の日中に電話がつながりますが、土曜と日曜、祝日は相談窓口が休みの場合がありますので注意してください。
#9110で相談できる内容は、これまでに紹介してきたストーカーや迷惑行為などの相談の他に、何らかの事件や事故の被害を受けた被害者が警察へ相談する際の電話としても使うことができます。
「#8103」は全国共通の性犯罪の被害相談窓口です。
性犯罪の被害者は精神的・肉体的に大きな傷を抱えます。その傷が影響して、自傷行為や他者との接触を極度に恐れたりといった症状を発症することもあります。
また、性犯罪の被害直後に、誰にも相談することができない場合、#8103で相談をして今後どのように対処をしたらいいのか、医療機関への紹介や医師への事前説明などを行ってくれます。
警察への相談窓口は沢山あります。相談したい内容によって担当の部署へ相談することになりますが、警察だけが相談先ではありません。
警察以外にも、トラブルの相談先はいくつかあります。
消費者センターや民間団体、弁護士などもトラブルの相談先になります。
どのようなトラブルで悩まされているのか、トラブルを解決するアドバイスが欲しいなど、相談する人の事情によって適した相談先を探すといいでしょう。