空き巣の被害は年々減少傾向にありますが、それでも日本全国で年間数万件の被害が報告されています。
令和元年度の犯罪白書によれば、平成30年度の侵入窃盗(空き巣、忍び込みなどを含む)の発生件数は、60,000件を超えています。
この統計から1日換算で計算すると、全国で1日約170件の空き巣被害が起こっていることになります。そしてこの被害件数は、認知されている物のみで、認知されていない空き巣の被害を含むと、もっと被害件数が増加すると考えられます。
今回は空き巣の種類や、空き巣の侵入経路・方法を知っていただき、その上でどんな対策が取れるのかをお伝えしていきます。
「家に忍び込んで家財を盗む=空き巣」と認識している方が多いと思いますが、厳密には少し違います。
もっとも多いのは、留守のときを見計らって侵入する「空き巣」です。
「空き巣は留守中にしか狙わない」と思っている方もいるでしょうが、必ずしもそうではありません。
「忍び込み」「居空き」と呼ばれるような、在宅時を狙ってくる窃盗犯も少なくないのです。
実際、就寝時を狙う「忍び込み」は、年間7,500件近くも起こっています。
家人が在宅のときを狙う「居空き」にピンと来ない人は多いかもしれません。
たとえば、家人が食事でダイニングに集まっているとき、お風呂に入っているときなどのわずかな隙が狙われます。
また、耳が悪い独居老人も、侵入に気づかないことが多いため、ターゲットになりやすいです。
空き巣の侵入経路でもっとも多いのが、「窓」です。
窓が狙われやすい理由は、無施錠であることが多いためです。
扉の戸締りは注意していても、窓の戸締りを忘れることは意外とよくあるのではないでしょうか?
特に、春先や秋など、気候の良い季節は窓を開けていることが多いため、空き巣被害も活発になるといわれています。
また、表玄関も意外と狙われやすい侵入口です。
ピッキングがしやすいという点もありますが、こちらも無施錠を狙われることが多々あります。
たとえば、ごみ捨てに行く、集合ポストに郵便を取りに行く(マンションの場合)、コンビ二へ行くなど、ちょっとした外出のときに油断して鍵を閉めずに出る方もいるのではないでしょうか。
空き巣は、そうした隙をついてくるのです。
無施錠の窓や玄関が狙われることが多いですが、きちんと施錠をしていても空き巣は入ってきます。
では、どのような方法を使って侵入してくるのでしょうか?
空き巣の被害に遭わないために一番大事なのは、空き巣に狙われない家作りをする、ということです。
最近では、ネットや100均ショップで防犯グッズを安価に購入できますので、ぜひ取り入れてみるといいでしょう。
防犯グッズについては、下記ページで詳しく紹介しています。
また、空き巣に侵入させないためには、狙われにくい家作りだけでなく、あなたの日頃の心がけも大切です。
空き巣は常にターゲットを探しています。
留守になるとわかっている家や、金目のものがあるとわかっている家は、必然的に狙われやすくなります。 外出先やSNSでの発言には注意するようにしてください。
加えて、日頃から近隣住民とコミュニケーションをとっておくことも大切でしょう。
あなたが自宅の異変に気づかなくても、周囲が異変に気づいてくれる可能性が高くなり、抑止力につながります。
下記ページも参考にしてください。
いかがだったでしょうか?
空き巣の侵入経路や侵入方法を知ることは、ご自身の自宅にどのようなリスクがあるかを知ることでもあります。
空き巣被害は、ちょっとした注意や工夫で防ぐことができます。
リスクに応じて、上記で紹介した空き巣対策を役立ててもらえればと思います。