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SNSで個人が特定されないために、やってはいけないことはなんですか?

A: SNS上で個人を特定されないようにするには、むやみに個人情報を記載しないことです。その他、個人を特定されるリスクのある、SNSでの危険な投稿について解説していきます。

個人が特定される危険があるSNSでのNG投稿

1.個人情報を記載した投稿

基本中の基本ですが、冒頭でもお答えしたとおり、SNS上に個人情報を記載するのは危険です。

個人情報というとまず、名前・住所・電話番号などがまず思い浮かぶでしょうが、他にも、メールアドレス、通っている学校名、勤務先、顔写真など、さまざまな情報が個人情報に当たります。

特にFacebookなどでは、プロフィールにこうした個人情報を登録する機能がありますが、安全面を考えるならば、むやみに詳細な個人情報を登録しない方が良いでしょう。


SNSではプロフィールや投稿を公開する範囲を制限して設定できるから問題ないと思われるかもしれませんが、悪意ある人間の手によって流出する可能性は常につきまといます。

場合によってはそこからストーカーや詐欺などの被害に巻き込まれる危険性もあります。


2.自宅や近所に関する投稿

住所や勤務先など直接的な情報を記載しなくても、投稿された写真や文章から、自宅の場所や勤務先など普段あなたがいる場所がわかってしまうことがあります。

例えば、自宅のベランダから撮った風景の写真や、近所の散歩コースの写真、仕事の休憩中にランチで行ったお店の情報…など、些細な日常の1コマを気軽に投稿しただけのつもりでも、そこには個人情報につながるヒントが山ほど含まれています。

気に入った写真を投稿すること自体は問題ないのですが、その際は写真に映り込む景色に注意し、「近所」「徒歩○分」など自宅や職場からの範囲を示すようなワードは入れないようにしましょう。


また、最近では撮影した写真の位置情報が記録されタグ付けされる機能もあるため、投稿前には必ず確認する必要があります。
もし位置情報が記録されている投稿をすれば、それは自ら近所の住所や行動範囲を他人に知らせているようなものです。


3.最寄り駅に関する投稿

通勤や通学の際に、電車が遅延したりバスが来ないというような時、ついSNSでその事をつぶやいてしまう方もいるかもしれませんが、これは個人の特定防止の観点から言えばかなり危険な投稿です。

沿線名や駅名を直接記載していなくても、全国各沿線の遅延情報は誰でも確認できますから、投稿内容と各沿線の遅延情報を照らし合わせ、どの沿線か絞り込むことができます。

さらにリアルタイムで投稿していた場合や、「朝の通勤ラッシュ」「終電間際」など時間帯に関するワードが入っていれば、その時間帯に遅延が発生した沿線に絞り込まれ、投稿の内容次第では駅名まで特定できてしまう上、あなたの通勤や帰宅の時間もわかってしまいます。

もし既にSNS上であなたに目をつけているストーカーがいたとしたら…?
あなたの普段の生活パターンと行動範囲を把握されてしまいます。


4.顔が写っている写真や動画の投稿

冒頭でも触れたとおり、顔写真などはちょくせつてきな個人情報となります。
しかし、SNS上で自分の顔を公開している方は、既に顔バレすることを承知で投稿しているわけですから、その点については問題ないでしょう。


ただし、顔が写っている写真や動画を投稿するリスクは、顔が知れてしまうことだけではありません。

写真や動画の中のあなたの瞳に、撮影した場所の景色が写りこみ、それが居場所を特定するきっかけになることがあるのです。

実際、2019年に男が女性アイドルが投稿した顔写真の瞳に写っていた景色から自宅の最寄り駅を特定し、女性の自宅に押しかけわいせつ行為をしようとした事件が発生しています。

参照:BBC NEWS JAPAN

たとえば自宅の室内で自撮りをしても、瞳に写った景色から部屋の様子や窓の外の景色が知れてしまう、というようなケースもあるので注意です。


5.ハッシュタグやタグ付けをした投稿

SNSに投稿する際に何気なく使うのが「ハッシュタグ」や「タグ付け」です。
ですが、この「タグ」をつけることで、気づかないうちに自分の行動範囲や交友関係などを他人に知らせていることがあります。


ハッシュタグ

ハッシュタグとは、「#○○○」のように「#」を付けてキーワードを埋め込むもので、何についての投稿なのかを検索しやすくするための機能です。
普段何気なく使われるハッシュタグですが、このハッシュタグに店の名前を紐付けすることで、普段出入りしている場所や地域を特定される可能性があります。むやみにハッシュタグを使うことはオススメしません。

タグ付け

タグ付けとは、投稿した文章や画像に一緒にいる人物などのユーザー名を日も付ける機能です。

たとえば自分が写真を投稿していなくても、誰かにタグ付けされていると、自分に関係のない他人に自分の写真や情報が見られることになります。自分が誰かをタグ付けした場合も、相手が好む好まないに拘らず相手の写真や情報を第三者に晒すことになります。

タグ付けは、されるときもするときも注意しておく必要があります。

6.レシートや自動販売機の写真を投稿

スーパーで買い物をした際のお会計の数字がゾロ目だった! 自動販売機でジュースを買ったら「7777」の当たりが出た!

そんなちょっとしたラッキーを写真に撮ってSNSに投稿したくなることもあるでしょう。 しかし、レシートや自動販売機の写真にも、あなたの住所や行動範囲を特定するヒントが隠されています。

レシートには必ず店舗名の記載があり、その店舗名を検索すれば店の所在地はすぐにわかります

また、買い物をした日付と時刻、買い物の内容もわかるので、食材などの日常の買い物のレシートであれば、普段どこの店に何時頃に買い物に行っているのか把握されてしまいます。
自動販売機には、実はそれぞれ住所の表記があるため、その部分が写真に写り込んでいれば、どこの自動販売機なのか特定でき、「家の近所の」などのコメントを添えて投稿すれば、自宅の住所が一気に絞られてしまいます。


7.アカウント名やIDを使いまわす

今やSNSといっても様々な種類があります。複数のSNSでアカウントを持っている人も多いのではないでしょうか。

その際、「忘れなくていいから」と、アカウント名やIDを使いまわしていませんか?

この使いまわしはとても危険です。

たとえばとあるSNSであなたに興味を持った人があなたについて知りたいと思ったとき、おそらく他のSNSも使っていないかどうか確認するでしょう。
そんなとき、あなたのアカウントを探すために最初にやることが、同じアカウント名やIDで検索をかけることです。

その人との間がこじれて、SNS上でブロックしたとしても、別のSNSで情報を抜き取られたり監視される可能性があります。
複数のSNSを使う際は、必ずアカウント名やIDは同じものを使わないようにしてください。


何気ない投稿にひそむ危険を考慮しよう!


ここまでご紹介した7つのNG投稿以外にも、SNSへの投稿には個人を特定されてしまう危険性がたくさん潜んでいます。

自分では十分注意しているつもりでも、うっかり写真に写り込んでしまったものやコメントの内容から、住んでいる場所、通っている学校や職場、よく行くお店、普段の生活パターンなどが他人に知られてしまいます。

それらの情報を複合的に分析すれば、たやすくあなたの住所などの個人情報にたどり着けてしまいます。
場合によっては、たった1つの投稿から身元が割れてしまうことだってあるのです。

SNSは、正しく使えば便利で楽しく生活を豊かにしてくれますが、利用する際には、常にそこに潜むリスクを考慮し、自分や周りの人の安全のために十分注意を払う必要があることを忘れてはいけません。