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未成年でも探偵に依頼することはできますか?

A: 未成年では探偵に調査を依頼することができません。

未成年が探偵に調査を依頼できる?

民法によって20歳未満の未成年者が単独で契約を行うことはできないと定められています。

(2022年4月1日以降は成人年齢が18歳になるため、18歳以上であれば単独で契約を行えます)

なので、未成年が探偵に単独で調査を依頼することもできません。
ですが、ある条件を満たせば、未成年でも探偵に調査を依頼することができます。

未成年者が契約をしようとした場合、法定代理人の同意がなくてはなりません。

法定代理人の同意がある場合

法定代理人の同意がある場合、未成年でも調査を依頼することができます。

未成年者の法定代理人は、基本的には両親です。

探偵事務所では、相手が未成年者である場合には、契約の場への同席をお願いしているところが大半です。
同意書だけでは偽造することもできるため、別の形での確認を要求されるものと考えておきましょう。

逆に、未成年者と知りながら法定代理人の同意も求めずに調査を引き受けるような事務所は、まっとうな事務所ではありません。


未成年者が既婚者だった場合

未成年者でも探偵に調査を依頼することができる条件のひとつとして、未成年者が結婚していた場合、探偵に調査を依頼することができます。

結婚している未成年者が探偵に調査を依頼することができる理由は、民法上で「未成年が婚姻していた場合、成年に達したものとみなす」となっている為です。

結婚できる年齢は、現在(平成31年2月時点)は男性なら18歳、女性なら16歳と成人していない未成年者でも婚姻を結ぶことは可能です。 そのため、結婚さえしていれば、未成年であっても探偵に調査を依頼することができるのです。

例えば、結婚した夫婦の浮気調査を依頼することもできます

未成年だからと何か特別な契約が必要なのかと思われるかもしれませんが、結婚している場合は成人扱いなので、調査契約に何か特別な手続きは必要ありません。


未成年者が両親に黙って依頼できる?

未成年者が両親(法定代理人)に黙って調査を依頼したいという場合があります。

基本的には、法定代理人の同意がなければ未成年が探偵に調査を依頼することはできません。しかし、法定代理人の両親の同意を貰うことができない状況で、調査を依頼したいという場合があると思います。

例えば、法定代理人である両親が存在しない場合などがこれに該当します。

このような場合、両親以外の成人に法定代理人を頼むことで、探偵に調査を依頼することができます。

両親以外で法定代理人である事を証明するためには、未成年後見人または、成年後見人の手続きを行っておく必要があります。

この後見人は、親権者がいない未成年に対して本人に代わり法律行為を行う人のことです。
両親がいないのであれば、身近な親戚、成人した兄弟、祖父母などがこの後見人になることがあります。 後見人の同意があれば、未成年でも探偵に調査を依頼することができます。


年齢を偽って依頼したらどうなる?

どうしても親や法定代理人に知られずに依頼したいからと、年齢を偽ることを考える人もいるかもしれません。


基本的には、年齢詐称は通用しないと思ってください。

多くの探偵事務所では、契約の際に身分証明書の提示を求めます。
そのため、身分証明書の提示の時点でバレてしまいます。

もし提示が求められず、調査を依頼することができたとしても、調査の途中にバレてしまうことは少なくありません。
調査内容にもよりますが、調査対象者と依頼者に少なからず接点があれば、まずわかってしまいます。

年齢詐称がわかると、探偵はその時点で調査を中断します。

その後、探偵事務所が取る対応は大きく2つあります。

1つは両親(法定代理人)にコンタクトを取って、契約を続けるかどうかの追認を得ること。(親がこの時点で同意すれば、調査を続けることになります)

もう1つは、契約を破棄することです。
本来、未成年者と交わした契約は無効となるため、お金も返金されますが、例外で「未成年者が詐術(年齢詐称)をしていた場合」に限り、未成年者側の非が認められます。

なので、調査を中断してもそれまでの料金が発生したり、違約金の支払いを求められることもあります。

結局は、両親に話が伝わってしまうことになると考えておいた方がいいでしょう


未成年者が調査を依頼する際の契約手続き

法定代理人、または後見人の同意を得ることができれば、未成年でも探偵に調査を依頼することができます。

ですが、未成年者が調査を依頼する際に、成人とは違った契約の手続きがあります。

一般的に、探偵に調査を依頼しようとした場合、「調査契約書」、「確認同意書」、「重要事項説明書」という3種類の書類に署名捺印をすることになります。

しかし、未成年者が契約する場合、この3種類の書類の他に、「未成年者同意書」を作成し、両親(法定代理人)に署名・捺印を記入してもらいます。 そのため4種類の書類が必要となるので、必ず書類の数を確認するようにしてください。

さいごに

いかがだったでしょうか?

未成年者が単独で探偵に調査を依頼する方法は、既婚でない限りできません。ですが、両親や法定代理人の同意や協力を得ることで、依頼することはできます。

また、どうしても両親に知られたくないというようなときには、信頼できる大人に相談し、代わって契約してもらうという手もあります。

ただし、そうすることで両親(法定代理人)との間になにかトラブルが起きても探偵事務所は対処ができませんので、よく考えた上で依頼を検討してください。