パートナーと浮気相手がキスをしたり、ハグしている場面を撮影することができたら、 あなたは「浮気の証拠が手に入った!」と思うかもしれません。
ですが、それは少し間違っています。
実は、キスやハグをしていたことを写真や動画で撮影できても、それが確実な浮気の証拠になるとは限らないのです。
「キスをしているのだから浮気に間違いない!」
「ハグなんて親しくなければするわけない!」
そう考えのはもっともです。
ですが、ここで問題になるのは「浮気の定義」です。
恋愛話をするときに「どこからが浮気だと思う?」という会話を交わしたことがある人もいるでしょう。
実は、この「浮気の定義」、婚姻関係にある場合にかぎり、法律でちゃんと定められているのです。
民法770条第1項では、法律上離婚が認められる理由として
「配偶者に不貞な行為があったとき」と定めています。
この不貞な行為というのが「貞操義務違反」、裁判の判例上「肉体関係を配偶者以外と持つこと」とされているのです。
なので、法律上、離婚や慰謝料請求が認められる浮気というのはパートナーが浮気相手と「肉体関係を持っている」と証明できる場合だけ。
キスやハグの写真・映像は、不貞行為を証明するものとしては不十分なのです。
法律上、浮気(不貞行為)を証明するためには、「パートナーと浮気相手が肉体関係を持っていた」とわかる証拠でなければならないと先述しました。
では実際には、どのような証拠が「浮気の証拠」として認められるのでしょうか?
など
ここでご紹介した行為は、個人の感覚では浮気に該当したとしても、不貞行為には含まれません。
そのため、これらの様子を撮影した写真や映像は、不貞の証拠としては基本的に認められません。
ではどのような証拠なら、不貞の証拠として認められるのでしょうか?
浮気の確かな証拠を手に入れるなら、キスやハグの写真や映像だけでなく、上記のような性交渉があると推定できるものが必要になります。
ちなみに、風俗店に通いお店の女の子と性行為に準ずる行為を行った場合でも、不貞行為として認められる可能性が高いです。
これも、性行為に準じる行為を行ったとして「肉体関係を配偶者以外と持つこと」に該当するとされているゆえです。
ただし、風俗嬢相手である場合、回数が2~3回程度では認められないことが多いです。
ここまで、キスやハグの写真は浮気の証拠として認められない、ということをお話しました。
ですが、それはあくまでも法律上の概念。
調停や裁判で離婚や慰謝料を求める場合は、このような写真は証拠として認められませんが、当事者同士の話し合いの場では、証拠として有効な使い方ができる可能性もあります。
一般的な感覚では、キスやハグという行為だけでも浮気だと感じる人は多いです。 あなたのパートナーもそのような認識であれば、キスやハグの写真などを見せただけでも浮気の事実を認めるかもしれません。
相手に浮気の事実を認めさせて反省させたいとか、浮気相手と別れさせたいというだけなら、このような証拠も役に立つかもしれないのです。
ただ、もちろん、キスやハグの写真だけでは浮気を認めないという人もいます。
確実に浮気を認めさせたいなら、やはり肉体関係を証明できる証拠も押さえておいた方がいいでしょう。
キスやハグなどの不確かな浮気の証拠ではなく、不貞行為を証明する確実な浮気の証拠を集めたいと思うのなら、裁判でも通用する浮気の証拠を集めることができる探偵に、浮気調査を依頼するべきです。
弊社は離婚裁判で通用する浮気の証拠取得に力を入れています。
浮気の証拠について、または浮気調査に関する質問があればお気軽にご相談ください。