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離婚した後、何を名義変更する必要がありますか?

A: 離婚によって旧姓に戻る場合や、住所などに変更があったとき、夫名義になっているものを自分名義にしたいときなどには、名義変更をしなければなりません。
国民年金や国民健康保をはじめ、名義変更をしないと困るものがたくさんあります。

名義変更しなかったらどうなる?離婚したら名義変更手続きをしよう!

離婚で名義変更が必要な物とは?

離婚したら様々手続きを行う必要があります。

国民年金や医療保険の名義変更が有名だと思います。

名義変更をしていないと、年金の受給ができなかったり、医療保険の医療費控除を受けられないなどのデメリットがあります。

離婚で名義変更が必要な物一覧

  • 住民票
  • 世帯主の変更(必要であれば)
  • 印鑑証明
  • 国民健康保険
  • 国民年金
  • 児童手当
  • 運転免許証
  • パスポート
  • 各種任意保険(生命保険、火災保険、自賠責保険など)
  • 銀行口座
  • クレジットカード
  • 自動車
  • 住宅など不動産
  • 公共料金や通信費などの契約
など

簡単にあげただけで、これだけの物が名義変更の必要があります。

この名義変更が必要な物の中から、忘れられることが多い各種保険とクレジットカードの名義変更手続きについて詳しくご紹介したいと思います。

任意保険の名義変更手続きが必要


婚姻期間中に夫婦で生命保険や、自動車保険など任意の損害保険など、各種の保険に加入していると思います。

保険一例

  • 生命保険
  • 子どもの学資保険
  • 自動車保険
  • 自賠責保険
  • 火災保険
  • 医療、介護保険
 
など

離婚の際には、必要に応じてこれらの保険の名義変更をする必要があります。

保険の種類はいくつもありますが、名義変更の手続きはほとんど同じです。

保険の代理店または保険会社のカスタマーセンターなどに問い合わせをして、保険の名義変更手続きを行います。

この際に、名義変更の理由や名義変更に必要な書類を保険会社に提出することもあります。


生命保険

生命保険はおそらく多くの人が加入しているでしょう。
苗字や住所が変わったとき、生命保険の名義変更をしなければなりません。

また、契約内容の見直しも必要です。
「被保険者が自分」で「受取人が夫」という契約も少なくないはずです。
名義を変更しておかないと、自分に何かあったときに離婚した夫に保険金が支払われる、という事態が起きてしまいます。

受取人を両親や子どもに変更するなど、対応を取りましょう。


学資保険

子どものいる家庭では、学資保険に加入していることが大半だと思います。

自分が子どもを引き取るにもかかわらず、契約者が夫になっていると、夫が自己判断で契約を解約してしまう、という事態が起こりえます。必ず、契約者、被保険者、受取人の見直しと名義変更を行いましょう。

ただし、保険によっては必ずしも契約者変更が認められるわけではないので注意です。

その他の保険


たとえば自動車を自分の名義にする場合には、自動車保険や自賠責保険の変更をしなければなりません。
家を自分の名義にして住み続けるときには、火災保険など住宅関連の保険の変更手続きが必要になります。

名義変更をしないままでいると、受けられたはずの保障が受けられくなることがあります。
必ず契約者や被保険者、受取人の名義変更を行ってください。


クレジットカードと銀行口座の名義変更をしよう

月々の支払いにクレジットカードを使っていたり、銀行に定期預金口座などを持っていた場合も名義変更が必要です。

名義変更をしていないと、不都合が生じることがあります。


クレジットカード

クレジットカードは名義を変更しなくても使うことはできます。

しかし、たとえば引き落とし用の銀行口座の名義とクレジットカードの名義が異なってしまった場合、不正利用が疑われて引き落としができなくなり、支払い遅延で利用停止になることがあります。

また、カード更新の際、名前や住所変更をしていないと新しいカードが届かないということも起こりえます。

クレジットカードの名義変更忘れは海外でも困ることがあります。
海外で買い物をしたときにクレジットカードを使うことは多いと思いますが、免税手続きの際に身分証明書としてパスポートを提出したときに名義が異なれば、不正使用を疑われて使えなくなることがあります。

クレジットカードは生活の必需品といっても過言ではありません。
必ず面倒くさがらずに名義変更をしておきましょう。


銀行口座


銀行口座も、名義変更をしなかったからといって使えなくなるわけではありません。

ですが、クレジットカードの引き落としや公共料金の引き落としの名義が銀行口座名義と違ってしまうと、引き落としができなくなってしまいます。

また、給料の振込みにおいても、名義が違うと入金を受けることができなくなるので、注意が必要です。


忘れがちな子供に関する名義変更手続き


離婚される本人たちは名義変更の手続きを忘れずに済ませたけど、子供に関連する名義変更を忘れていた、というケースがあります。

子供に関連する名義変更でよく忘れられるのが、学校(幼稚園や保育園も含む)の学費や給食費などです。

ここ最近は、給食費を銀行口座からの引き落としにする学校も増えていて、離婚した際に子供の名義変更を忘れていたり、学校へ伝え忘れてしまっていたというケースが意外と多くあるそうです。

また、学費は年1回や学期末など、支払いの間隔が長いため、引き落とし口座の変更手続きを忘れてしまっていたというケースもあります。

こうした失敗が起こってしまう原因として、離婚しても父親の名字を子供に名乗らせているなどした場合に多いようです。

子供の名字を変更したら親が離婚したことが周囲に知られてしまうため、名字を変更しないという選択ができる一方で、名義変更手続きが必要なケースもあるので、子供の何に名義変更手続きが必要か離婚前に確認してください。


離婚したら名義の変更手続きを忘れずに

離婚しても名義変更をしなかったことで、離婚後に様々な問題が発生します。

ですが、この問題は、離婚時に名義変更をちゃんとしていれば防ぐことができます。

離婚を考えている、現在離婚手続きの真っ最中だという夫婦は、名義変更が必要な物について改めて確認をしてください。