GPSによる浮気調査の方法を教えてください。
A: GPSは、うまく使用すると浮気調査を有効に進めることができる反面、特有のデメリットも抱えています。
GPSを使った浮気調査のメリットデメリットから、GPS装置の入手方法や、実際の取り付け方に至るまで、写真を交えながら解説します。
浮気調査にGPSを使う一番大きなメリットは、「
調査対象者を尾行する必要がない」ことです。
尾行調査を行う必要がないということは、浮気調査中に何か失敗して、調査対象者を見失ったり、調査対象者に尾行を気づかれるという心配がありません。
ですが、正しく使い、仕掛ける場所を間違えないということが前提です。
正しい使い方やGPSの仕掛け方は後述させていただきます。
まずは、浮気調査するためのGPSを手に入れる方法からご紹介します。
浮気調査で利用できるGPSを手に入れる方法
GPSを浮気調査に使うためにはまず、探偵にGPS機器を用意してもらうか、自分で用意するか選びましょう。
そして、
自分でGPSを用意する方法は2つあります。
- GPS発信機をレンタルする
- GPS発信機を購入する
GPS発信機をレンタルまたは購入して使う場合、それぞれにメリットとデメリットがあります。
GPS発信機をレンタルする場合のメリット・デメリット
【 メリット 】
- GPSを購入するより低予算でGPSが使える。
- 利用目的に合ったGPSを貸してもらえる。
【 デメリット 】
- レンタルできるGPSの機種が限られている。
- レンタル期間を過ぎればGPSを返却する。
- GPSが故障や紛失した場合、契約によっては弁償する必要がある。
GPS発信機を購入した場合のメリット・デメリット
【 メリット 】
- 自分の気に入ったGPSを購入できる。
- 何時まででもGPSを使うことができる。
【 デメリット 】
- 性能の良いGPSは高価。
- GPSを取り付けるための処置が必要(偽装や取付用の磁石など)。
これらのメリットとデメリットから、
浮気調査用のGPS発信機をレンタルにするか、購入するかは、みなさんの事情によって選ぶことになります。
GPS発信機の仕掛け方
GPS発信機をレンタル、または購入して用意できたら、次はGPS発信機を取り付けます。
浮気調査でGPS発信機を取り付ける場所の定番は「調査対象者の車」です。
車は浮気によく使われる移動手段であり、GPS発信機を隠して取り付ける場所も多く、素人でも比較的簡単にGPS発信機を取り付けることができます。
【 車にGPS発信機の取り付け方 】
- 車のエンジンルーム
車のエンジンルームを頻繁に開ける人は少ないと思います。
またエンジンルームは隙間も多いため、GPSを取り付け易いです。
しかし、エンジンは車で最も重要な機関であるため、取り付けを失敗すると事故や故障に繋がるので、素人には難易度の高い取り付け方になります。
- 車のトランクルーム
トランクルームは見られる可能性の高い場所ですが、小型のGPS発信機サイズなら目立たない場所に隠して取り付けることも可能です。
車種によってトランクルームの形状が違うため、隠す場所が見つからない可能性もあります。
- 車体の下
GPS発信機を取り付ける場所として最も適した場所です。
毎回、車体の下を見る人は少ないですし、車内など他の場所と違い車のキーが必要ないことも候補として有力な理由です。
車体の下にGPSを取り付ける場合の注意点は、車の走行中にGPS発信機が取れないようにしっかりと固定すること。
そして、GPS発信機に耐熱と耐水の処置が必要という点があります。
また、車種によって車体下の形状が異なるためGPS発信機を取り付ける際には、車体下の形状を確認してから適切な場所に取りけてください。
他にも、車高が低い車などイレギュラーな場合、車体下にGPS発信機の取り付けが難しいケースもあるので注意が必要です。
- 車内の座席シートの隙間
他の取り付け方と比較して簡単な部類に入りますが、GPS発信機が見つかる可能性の高い取り付け場所です。
座席シートの隙間など、GPS発信機を仕掛けることができる隙間は限られます。
GPS発信機が発見されると浮気調査を行っていることが相手にわかってしまうため、止む終えない場合を除いて車内にGPS発信機を取り付けるのは避けた方がいいでしょう。
GPSから現在地情報を調べる
GPS発信機を無事に仕掛けることが出来て、調査対象者が移動を開始したら、GPSから発信(または記録)される現在地情報を調べます。
この現在地情報を調べ方ですが、GPS発信機の種類によって調べ方が異なります。
GPS発信機には、
「ロガー型GPS」と「リアルタイム型GPS」の2種類があります。
・ロガー型GPS(位置情報をGPS機器本体に保存)
ロガー型GPSのGPSは、位置情報をGPS機器本体、または別の場所にデータを記録します。
そのため、位置情報を確認するにはGPS本体を取り外すか、別の場所に記録されたデータを確認する必要があります。
その都合上、ロガー型GPSは現在地情報を見るというよりも、「その日、何処へ行ったか」の記録を確認する作業となります。
・リアルタイム型GPS(位置情報をWEB上でリアルタイムに確認)
本来の現在地情報を調べるという意味で使われるGPS発信機が、このリアルタイム型GPSです。
リアルタイムでGPS発信機の現在地を調べることができます。
GPS発信機からの情報はスマートフォンアプリやインターネット上のWEBサービスから確認することができます。
「ロガー型GPS」と「リアルタイム型GPS」、どちらのタイプを使うかは、目的によって選ぶ事をおすすめします。
自分で浮気調査するときにおすすめのGPS
リアルタイム型GPSとロガー型GPSのいいとこどりの、浮気調査に最適な小型のGPSもあります。
浮気調査に特化しているGPS『ドンデPRO』は、仕掛けたその場所をリアルタイムに確認しながら、かつ、一ヶ月分の発信データを保存する機能を持つGPSです。
ネットに接続したPC・スマートフォンがあれば、いつでも位置情報がわかりますので、仕事や家事の合間でも、ターゲットの足跡をチェックできます。
現場に乗り込むことは難しいかもしれませんが、保存されたGPSの位置情報はCSV形式で出力ができますので、コツコツ証拠として積み重ねることができます。
コツコツ集めた位置情報から、自分の力だけで調査するのも良いでしょう。
また、その位置情報を活かして、探偵に本格的な浮気調査と証拠取得を依頼するという手もあります。位置情報という事前情報があることで、探偵が独自に調査する手間が省けるので、調査料金をおさえることも可能になります。
浮気への慰謝料請求には、浮気を知ってから3年という時効がありますので、時効がくるまでに行動しましょう。
自分でGPSを使った浮気調査の問題点とは?
GPS発信機を使った浮気調査は尾行の手間が省けるといった利点がある一方で、大きな問題もあります。
その問題というのが、「浮気現場を押さえることが難しい」という点です。
浮気現場を押さえることが難しい、ということは浮気の慰謝料請求に必要な浮気の証拠を手にいれにくいということです。
本来、浮気調査は浮気の証拠を取得することが目的ですが、GPS発信機を使った浮気調査は調査対象者の現在地や行った場所を特定する手段のひとつです。
浮気の証拠を取ることが目的ではありません。
例えば、現在地情報トラッキングのGPS発信機を使って、GPSの反応がある場所に急行しても、調査対象者と浮気相手がすでに現場を移動していたら、浮気の現場を押さえることができません。
また、浮気の証拠を押さえようとしたら、事前の準備も必要です。
【 浮気の証拠取得で必要な準備 】
- 対象者にバレていない車(移動手段)が必要。
- GPSで調査対象者の現在地を確認するサポーターが必要。
- 調査対象者にバレずに浮気現場を撮影する撮影ポイントの確保が必要。
- 浮気現場に対応した撮影機材が必要。
- スムーズに撮影するための練習が必要。
など
GPSは、現在地を知ることが出来ても、調査対象者がその場所に何を目的として訪れたのかがわからないことも多々あります。確かめるには現地を確認する必要があります。
しかし、浮気とはまったく関係の無い可能性もあり、現地に急行しても空振りに終わり、証拠取得の準備にかかったコストや時間が無駄となるケースもあります。
また、運良く現場を押さえたとしても、慰謝料請求に使うための証拠写真をうまく撮れない可能性もあります。裁判では証拠として通用する写真や動画に一定のルールがありますが、それを素人がきちんと押さえるのはハードルが高いのです。
慰謝料請求や離婚などを考慮せず、ただ相手を問い詰めることを目的としている場合は、自らGPS発信機を使って調査をするのもいいでしょう。
ですが、後々の裁判などを考えるのであれば、GPSはあくまで調査対象者の行動把握や見失わないための補助ツールとして使い、証拠取得は探偵に任せる、といった方法が一番効率がいいのではないでしょうか。